上値の重い展開か、外部環境に不透明感

2018年4月25日 08:50

◆25日の香港マーケットは、外部環境の悪化が嫌気される展開か。
 外部環境はネガティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比1.7%安と5日続落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は1.7%安と4日続落した。米企業業績の先行き不安が強まったほか、米長期金利の上昇基調が嫌気されている。建機大手キャタピラーは1~3月期決算で大幅な増収増益となり買いが先行したものの、経営トップが決算説明会で「今期の業績が今年のピーク」との見方を示したことにより、株価は一転、マイナスに転じた。また、工業製品のスリーエム(3M)は18年通期の業績見通しを下方修正したことが嫌気され、7%近く下落している。米長期金利の上昇が止まらないなか、企業の資金調達コスト増も懸念された。10年債利回りは24日、一時4年3カ月ぶりに心理的節目の3%台を記録している。また、4月の独IFO景況感指数が予想以上に低下したことも世界景気の先行き不安を連想させそうだ。
 一方、中国国内の環境はポジティブ。24日の本土市場では、主要指標の上海総合指数が2.0%高と3日ぶりに急反発した。政策期待が強まっている。23日に開催された中国共産党の政治局会議では、内需拡大で経済の安定成長を目指す方針などが改めて確認された。中国人民銀行(中央銀行)が25日付で、商業銀行などを対象とする預金準備率を引き下げることもプラス材料となっている(発表は17日)。
 こうした環境の下、本日の香港マーケットは全体として上値の重い展開か。米長期金利の上昇や、欧米の景気懸念などが売り材料視されよう。ただ、香港上場企業の四半期決算報告が本格化するなかで、これまでに発表された各社の業績が良好だったことはプラスだ。業績動向を材料に、個別株の選別物色がみられよう。なお本日は、万科企業(2202/HK)や北京金隅集団(2009/HK)、重慶鋼鉄(1053/HK)、第一トラクター(38/HK)、東江環保(895/HK)、新疆金風科技(2208/HK)、大連港(2880/HK)などが1~3月期決算の公表を予定している。
 本土マーケットは下値の固い展開か。前述したように、政策期待の高まりが引き続き追い風となりそうだ。ただ、週末から中国本土が連休となるため(4月28日~5月1日)、様子見ムードが強まれば、買い手控え要因として意識されることもあろう。

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