上値の重い展開か、米中貿易摩擦の激化を警戒

2018年4月18日 09:01

◆18日の香港マーケットは、米中貿易摩擦の激化が警戒される展開か。
 外部環境はポジティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.9%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.7%高とそろって続伸した。米主要企業の好決算が相次ぐなか、投資家心理が上向いている。1~3月期決算が上振れた銘柄群では、動画配信のネットフリックスが9.2%高で上場来高値を更新し、保険のユナイテッド・ヘルスが3%超の上昇。業績期待の高まりで、大型ハイテク株も軒並み買われた。シリアや北朝鮮を巡る地政学リスクがひとまず後退したことも、買い安心感につながっている。米株市場の不安心理を表すVIX(20を超えると不安心理が高まった状態とされる通称「恐怖指数」)に関しては、前日比マイナス7.9%の15.25ポイントと6日連続で低下し、約1カ月ぶりの低い水準に落ち着いた。
 一方、中国国内の環境は不透明。17日の本土市場では、主要指標の上海総合指数が1.4%安の3066.80ポイントと4日続落した。節目の3100を割り込むのは、17年6月5日以来のこと。約10カ月ぶりの安値水準を連日で切り下げた。この日発表された中国の1~3月期GDP成長率は6.8%増と予想通りの堅調な内容となったものの、米中貿易摩擦の警戒感が再び強まったことが逆風となっている。米商務省産業安全保障局(BIS)は16日、米国企業に対し、中興通訊(ZTE:000063/SZ、763/HK)への部品販売などの取引を7年間禁止する措置を発表した。また、米連邦通信委員会(FCC)は17日、安全保障を脅かす恐れのある外国企業から、国内の通信会社が通信機器を調達することを禁じる方針を決定。前述したZTEに加え、華為技術(ファーウェイ)が候補に挙げられているという。
 こうした環境の下、本日の香港マーケットは全体として上値の重い展開か。米株市場の堅調はプラス材料となるが、米中の貿易問題がマイナス材料として意識されそうだ。また、香港域内からの資金流出懸念も不安要素となろう。米ドルとのペッグ制を採用している香港では、米国との金利差を背景に香港ドルがペッグ制の安値下限近辺で推移している。香港金融管理局(HKMA)はこのところ、香港ドル買い・米ドル売り介入を継続している状況だ。
 本土マーケットも軟調か。前述したように、米中の貿易摩擦に対する警戒感がネガティブ材料だ。米国の制裁措置に対し、中国も対抗するとの観測が流れている。ただ、ここから大きく売り込む動きにもならないだろう。中国人民銀行(中央銀行)が17日、預金準備率を1ポイント引き下げると発表したことが好感される可能性もありそうだ。

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