190103 マーケットウオッチ:セクター動向編 アップル関連

2019年1月3日 18:14


 

◆マーケット・ウォッチ◆
セクター動向編


スマホ部品の瑞声科技などが急落、
アップルの業績見通し下方修正で

 本日(3日)の香港マーケットで、瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)や舜宇光学科技(サニー・オプティカル・テクノロジー:2382/HK)など、スマートフォン用部品メーカーの株価が急落した。米アップルが2日、2018年10~12月期の売り上げ見通しを引き下げたことが弱気材料。アップルの経営トップが「中国での販売減速が下方修正の主因」と述べたことで、収益下振れが警戒された格好だ。ただ、個別の銘柄に対する証券ブローカーの見方はまちまち。舜宇光学科技に対しては、依然として強気のスタンスが目立つ。以下、アップルの業績見通し概要や主要銘柄の最新レーティング、株価推移を確認する。

まず、アップルが発表した業績予想の概要を確認しておく。アップルは2日、18年10~12月期の売上高を840億米ドルと予測し、当初予想(890億~930億米ドル)から5~10%下方修正した。前年同期の実績が883億米ドルだったことから、16年7~9月期以来、9四半期ぶりの減収となる形。中国を中心に、主力製品であるスマホ「iPhone」の販売が振るわなかった。

同社のティム・クック最高経営責任者(CEO)は、「売り上げ見通し引き下げの大部分は、中華圏での低迷が原因」と説明。その背景として、米中の貿易摩擦を挙げた。クックCEOは「中華圏でこれほどの経済鈍化は見込んでいなかった」と述べ、中国の景気減速による影響が予想外に大きかったことを認めている。

アップルは慎重に業績予想を出すことで知られるため、保守的と言われる従来予想をさらに下方修正することは異例。今回の発表を受け、アップル株は2日の時間外取引で急落した(一時8.5%安)。外国為替市場でも急激な円高ドル安が進むなど、投資家の間にリスク回避ムードが強まっている。

<香港の関連銘柄にも売り波及>

こうした中、冒頭で触れたように翌3日の香港マーケットでもアップル関連とされる瑞声科技、舜宇光学科技が急落。それぞれ前日比5.4%安、6.8%安で取引を終えた。両社はアップルの主要サプライヤーで、瑞声科技は音声部品を、舜宇光学科技は光学部品を供給している。アップルの業績低迷を受け、サプライヤーの収益も下振れると警戒された。

ただ、両社の先行きに対する証券ブローカーの見方はまちまち。瑞声科技に対しては弱気スタンスが目立つが、舜宇光学科技に関しては強気の評価が多い。例えばクレディ・スイスは、瑞声科技の投資判断を「中立」→「アンダーパフォーム」に引き下げる半面、舜宇光学科技に対する「アウトパフォーム」のレーティングを維持。瑞声科技が手がける音声部品などは技術水準の上昇余地が小さいため、収益の拡大余地も限られるとの見方を示した。一方の舜宇光学科技については、今後スマホカメラの二眼化、三眼化が加速する中で大きな恩恵を受けるとみている。

<主要2社の株価動向>

最後に、瑞声科技、舜宇光学科技の直近の株価動向、業績推移、レーティング動向を紹介しておく。なお、両銘柄ともに2018年は大きく売り込まれており、うち瑞声科技の年間下落率は66.8%と、ハンセン指数の構成銘柄でトップだった。

3日終値 41.05香港ドル(前日比5.42%安) 18年予想PER 10.4倍



3日終値 61.40香港ドル(前日比6.76%安) 18年予想PER 22.3倍



 


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