2017/03/30 銘柄ピックアップ:興業太陽能(750/HK)

2017年3月30日 18:18


◆銘柄ピックアップ◆


興業太陽能:ソーラーEPC大手の株価堅調、
主力事業成長で通期4割増益

30日終値 3.60香港ドル(前日比1.1%高) 17年予想PER 5.4倍

ビル一体型ソーラー発電装置施工(ソーラーEPC)大手の中国興業太陽能技術HD(750/HK)が昨日(29日)引け後、2016年12月期の4割増益決算を発表した。政策の追い風を受けて主力事業が安定成長する中、市場予想を上回る好業績を達成した格好だ。これを受けて本日(30日)の香港マーケットでは、同社株が前日比1.1%高の3.60香港ドルと逆行高で終了している。現時点で証券ブローカーのレーティングは更新されていないものの、市場では今後の成長への期待感が強いようだ。以下、決算の概要を確認した上で、ブローカー各社のレーティング動向を紹介する。

 16年12月期の本決算は、売上高が前年比25.3%増の52億3956万人民元、純利益が41.0%増の5億196万人民元という堅調な結果。純利益は市場予想の4億7700万人民元を上回る水準で着地した。政策の追い風を受け、主力のソーラーEPC部門が好調。中国政府が太陽光発電をはじめとするクリーンエネルギーの発展に力を入れる中、同部門はここ数年にわたり安定成長を維持している。このほか、カーテンウォール・エコ建築部門も売り上げが拡大。中国国内の建築市場が回復していることに加え、海外事業の発展が寄与した。

部門別の売上高は、ソーラーEPCが51.6%増の22億2560万人民元、カーテンウォール・エコ建築が26.8%増の16億2390万人民元とそろって大幅に拡大。うちカーテンウォール・エコ建築に関しては、利幅の厚いエコ建築事業の比率が上昇したことで、部門の粗利益率が16.0%(↑2.2ポイント)に改善している。一方、素材販売を含むその他部門の売上高は0.5%減の14億8330万人民元と苦戦。透明導電膜(ITO)など新素材の販売は好調だったが、太陽電池関連の素材が振るわなかった。

今後は海外事業の開拓に注力する方針。16年12月期は海外事業の売り上げが44.4%増と全体を上回る伸びを記録し、売上構成比は7.9%(↑1.0ポイント)に上昇した。また、16年末にはウズベキスタンで100メガワット(MW)規模のソーラーEPC工事を受注。契約額は1億4700万米ドル(約163億円)に上り、今後の収益貢献が期待される状況だ。

 現時点で主要証券ブローカーのレーティングは更新されていないが、HSBCや海通国際が直近リポートで強気のレーティングを継続している。うちHSBCは、主力事業の成長性を評価したほか、株価に値ごろ感があると指摘。足元で銀行借入金の返済を進め、流動性の改善に努めている点にも言及し、「買い」のレーティングを維持した。本日の株価推移を見る限り、市場でも決算が前向きに受け止められている。

今後も総じてしっかりとした業績が続く見通し。ブルームバーグがまとめた市場コンセンサス予想によると、17年以降も売上高の成長が持続する見込みだ。純利益は17年こそ横ばいながらも、18年は増加すると予測されている。株価は昨年下期からもみ合いを続けているが、好業績を手がかりとした見直し買いが進むかどうかが注目される。

【会社概要】

ビル一体型ソーラー設備工事の中国最大手。広東省珠海を拠点とする。カーテンウォールの設置業者として発足した後、カーテンウォール工法(ビル建築などで、取り外し可能な壁を設置・装着していく方法)のノウハウを生かして07年からビル一体型太陽光発電装置施工(ソーラーEPC)事業に進出。建築物の外壁をすべて太陽光発電の装置で覆うという省エネ事業モデルが評価され、急速に売り上げを伸ばした。鉄道駅舎をはじめ、公共建造物の施工に強み。インフラ建設大手の中国中鉄(390/HK)や中国鉄建(1186/HK)と提携し、駅舎の施工時に従来型カーテンウォール取り付けとソーラーEPC事業を請け負う。


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