2018/05/08 銘柄ピックアップ:吉利汽車HD(175/HK)

2018年5月8日 18:04



◆銘柄ピックアップ◆


吉利汽車:月次販売好調で大幅高、
「株価割安」との見方も

8日終値 22.95香港ドル(前日比5.3%高) 18年予想PER 12.2倍

本日(8日)の香港マーケットで、民間自動車メーカーの吉利汽車(175/HK)が前日比5.3%高と大幅に続伸した。前日引け後に発表した4月の営業データで、新車販売の好調が続いていることが確認されたため。これを受け、証券ブローカー各社が強気のスタンスを継続したほか、これまでやや慎重姿勢だった一部ブローカーの間でも投資判断引き上げの動きが出ている。販売が好調であるにもかかわらず、このところ株価が下落していたため、「値ごろ感が出てきた」との見方が格上げの理由だ。以下、足元の販売動向を確認した上で、ブローカー各社の最新レーティングを紹介する。

 今年4月の販売台数は、吉利グループ全体で前年同月比49%増の12万8817台に膨らんだ(前月比でも6%増)。プラス成長を維持し、伸び率は前月の39%から10ポイント加速している。エリア別では、国内販売が好調を維持。合弁生産する新ブランド車「Lynk & Co(領克)」も含め、販売台数は47%増の12万6957台に達した。輸出も大幅に伸び、前年同月を187%上回る1860台を記録している。

車種別では、2016年以降に投入した最新モデル車が引き続き人気だ。主力SUVの「Geely Boyue(吉利博越)」が2万3025台を売り上げたほか、同社初のクロスオーバーSUV「Emgrand GS(帝豪GS)」、高級セダン「Emgrand GL(帝豪GL)」、最新SUV「Vision SUV(遠景SUV)」がいずれも1万台以上を販売している。また、昨年12月に発売した新ブランド車「Lynk & Co」については、ファーストモデル「01」の販売台数が9079台と前月比で7%伸び、月次最高記録を更新した。

 同社は18年の販売目標について、前年実績を27%上回る158万台に設定している。1~4月の累計販売は前年同期比41%増の51万5113台に達し、目標達成率が33%で推移するなど順調だ。

<CSなど投資判断引き上げ>

 販売の好調が続く中、証券ブローカーの大半は強気スタンスを継続。また、クレディ・スイス(CS)などこれまでやや慎重姿勢だったブローカーも投資判断を引き上げている。CSは最新リポートで、新ブランド車「Lynk & Co」の販売好調を理由に、投資判断を「中立」→「アウトパフォーム」に上方修正(目標株価は28.00香港ドル)。また、直近6カ月で株価が約16%下落した点に言及し、値ごろ感が強まっているとの見解も示した。

このほか、シティグループや大和、交銀国際などが強気のレーティングを継続。うちシティは、目標株価を主要ブローカーで最も強気な45.60香港ドルに設定している。シティによると、今年4月の販売台数は例年に反して前月比で増加するなど(2015~17年の4月は前月比0~17%減)、好調ぶりが際立つ状況。また、吉利経営陣がアナリストミーティングの席で、平均単価の上昇ペースが加速している点(利幅の大きい新モデル車の販売ウエートが拡大しているため)に言及したことなども評価した。


【会社概要】

本土中堅の民間自動車メーカー。中小型車に強みを持つ。「吉利」「帝豪」「遠景」「自由艦」「熊猫」などの自主ブランド車を生産・販売。近年は特に、SUV「吉利博越」などが人気を集めている。寧波、済南、成都など中国に9カ所の生産拠点を置き、年産能力は107万台に上る(16年末)。グループで海外開拓。親会社の吉利控股は10年8月、米フォード傘下のボルボ・カーズを18億米ドルで買収した。17年9月には、吉利控股がマレーシア同業プロトン・ホールディングスへの出資を完了。吉利控股はプロトンの株式49.9%を取得したほか、プロトンが保有する英ロータス・グループの株式51%も同時に譲り受けている。


ashuir_bnr02

購読者様専用フォーム

ログインステータス

You are not logged in.

検索

メルマガのご案内

カテゴリー

ashuir_bnr02