2018/06/12 銘柄ピックアップ:舜宇光学科技(2382/HK)

2018年6月12日 18:05


◆銘柄ピックアップ◆


 舜宇光学科技:
スマホ部品大手が過去最高値を更新、
製品販売の好調を材料視

12日終値 173.00香港ドル(前日比1.9%高) 18年予想PER 38.7倍

足元の香港マーケットで、中国光学部品メーカーの舜宇光学科技(サニー・オプティカル・テクノロジー:2382/HK)が連日で過去最高値を更新している。先週末に発表した月次営業データで、5月の販売好調が確認されたことが追い風だ。米中貿易摩擦の激化や中国のスマートフォン販売鈍化などが懸念される形で、同社株はしばらく足踏みを続けていたが、ここに来て再び上昇機運が高まりつつある状況。証券ブローカー各社も同社の先行きに対し、楽観的なスタンスを変えていない。以下、足元の出荷動向を確認した上で、ブローカー各社のレーティングを紹介する。

8日に発表された5月の出荷データを確認すると、主力製品の一角であるスマートフォン用レンズユニットが前年同月比70.2%増の7692万4000個に拡大した。増加基調を維持し、伸び率は4月の60.9%から一段と加速している。スマホ用レンズ市場でのシェアが拡大する中、前月比でも8.6%増とプラス成長を続けた。

他製品では、スマホ用カメラモジュールも好調。出荷数は前年同月比58.5%増の3405万7000個と、大幅に伸びを加速させた。3カ月連続でプラス成長が続き、伸び率は4月の35.4%を大幅に上回っている。国内スマホ市場でのシェアが上昇したためで、前月比でも19.2%増を達成した。

一方、車載用レンズユニットの出荷数は前年同月比20.1%増の303万個で着地。プラス成長を維持したものの、伸び率は4月の31.0%から減速した。前月比では7.0%減少している。
<スマホ用レンズ出荷数は過去最多を記録>

5月の出荷データについて、証券ブローカーは軒並み前向きな評価だ。うち野村は最新リポートで、「買い」のレーティングを継続している。野村によると、舜宇の5月スマホ用レンズ出荷数は月次ベースの過去最多記録を更新。スマホ用モジュールの出荷数も、予想以上の高い伸びを示したという。今後の見通しについても、野村はレンズ需要の安定拡大を予想。華為技術(ファーウェイ)が先ごろ、トリプル(3眼)レンズ搭載スマホを発表するなど、中国メーカーによる高機能化の流れが舜宇の追い風になるとみている。

このほかゴールドマン・サックスは、昨年を上回るペースで販売が伸びている点を評価し、目標株価を168.00→205.00香港ドルに上方修正。さらに、デュアルレンズカメラなど製品の高付加価値化が進むに伴い、舜宇のスマホ用カメラモジュールも平均単価が上昇するとの見方を示した。その上で「粗利益率のさらなる改善が期待できる」として、同社に対する「買い」のレーティングを継続している。

なお、舜宇は年初の時点で、スマホ用レンズの18年出荷数が前年比で30~35%増加するとの見通しを示している。ゴールドマンの試算によると、5月終了時点での目標達成率は38%超という水準。過去2年間の5月達成率は16年で30%、17年で35%だったことから、今年の好調ぶりが分かる。製品出荷が力強く伸びる中、業績も拡大傾向が続く見通しだ。

 

【会社概要】

光学部品のOEMメーカー。スマホ向けカメラモジュールをはじめとする光電子製品の製造が主力。ほかに、光学部品、光学機器も生産する。浙江省余姚市、広東省中山市、上海市、河南省信陽市の4カ所に生産拠点を設置。さらに浙江省杭州市には、3DやVR/ARなど先進技術の開発を担当する子会社を置く。主な顧客には、華為技術(ファーウェイ)など中国の通信機器メーカーのほか、米アップルや韓国サムスン電子などが含まれる。

 


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