2018/06/21 銘柄ピックアップ:舜宇光学科技(2382/HK)

2018年6月21日 18:11

 


◆銘柄ピックアップ◆


 舜宇光学科技:
利幅縮小懸念で株価急落、
ブローカー各社はなお強気スタンス

21日終値 143.00香港ドル(前日比9.0%安) 18年予想PER 32.3倍

 本日(21日)の香港マーケットで、中国光学部品メーカーの舜宇光学科技(サニー・オプティカル・テクノロジー:2382/HK)が前日比9.0%安の143.00香港ドルと大きく売り込まれた。20日に開いたアナリストミーティングで、主力製品の粗利益率低下に言及したことが弱気材料。目先の業績下振れが警戒される中、株価は一時9.6%急落する場面も見られた。ただ、証券ブローカーの間では依然として強気のスタンスが優勢。中長期的な見通しの明るさから、引き続き買いを推奨する向きが目立つ。以下、ブローカー各社のリポート概要と最新レーティングを紹介する。

 アナリストミーティングの内容について、舜宇は詳細を明らかにしていないが、証券ブローカー各社が20~21日にかけて発表したリポートによれば、経営陣は足元の利幅縮小に言及したもよう。主力製品の一角であるスマートフォン用レンズユニットについて、「2018年上期に粗利益率が低下する」との見通しを示したという。UOBケイヒャンのリポートによると、舜宇の経営陣はその理由について、「部品や材料の供給引き締まりが影響した」と説明した。

 目先の利幅縮小見通しを受け、一部のブローカーは利益予想を下方修正。うちクレディ・スイスは利益予想を2%の幅で減額修正するとともに、目標株価も194.70→190.00香港ドルに引き下げている。ジェフリーズもリポートの中で、「レンズユニットの粗利益率低下は“重大なネガティブ要素”だ」と指摘。その上で、18年通期の純利益が5%下振れする可能性に言及した。

 とは言え、ジェフリーズなども含めてブローカー各社は依然として強気のスタンスを変えていない。舜宇の経営陣が同時に「下期には粗利益率が改善する」との見通しを示したことや、「製品の高付加価値による収益性向上」が期待されていることが理由だ。ドイツ銀行によると、アナリストらの質問は「トリプル(3眼)レンズ技術」に集中。舜宇はこうした質問に対し、「来年には中国のスマホメーカーが続々とトリプルレンズ搭載製品を投入する見込み」とした上で、関連事業に注力していく考えを示したという。

以上がブローカー各社のリポートから判明したアナリストミーティングの概要で、各社が強気のレーティングを継続。製品の出荷状況に関しても、引き続き順調に伸びると予測している。また大和は、「米中貿易摩擦への警戒感を背景とした株価下落は、絶好の買い場をもたらした」との見方だ。18年、19年の純利益は前年比でそれぞれ43%、50%増と大幅な伸びが見込まれる中、足元の株価下落で値ごろ感が出てきたとの見方を示している。

<足元の製品出荷は好調>

 なお、主要製品の出荷状況は足元で好調。今月8日に発表された最新データを確認すると、スマホ用レンズユニットの5月出荷数は前年同月比70.2%増の7692万4000個に拡大した。増加基調を維持し、伸び率は4月の60.9%から一段と加速している。スマホ用カメラモジュールも好調。出荷数は前年同月比58.5%増の3405万7000個と3カ月連続でプラス成長が続き、伸び率は4月の35.4%を大幅に上回った。

【会社概要】

光学部品のOEMメーカー。スマホ向けカメラモジュールをはじめとする光電子製品の製造が主力。ほかに、光学部品、光学機器も生産する。浙江省余姚市、広東省中山市、上海市、河南省信陽市の4カ所に生産拠点を設置。さらに浙江省杭州市には、3DやVR/ARなど先進技術の開発を担当する子会社を置く。主な顧客には、華為技術(ファーウェイ)など中国の通信機器メーカーのほか、米アップルや韓国サムスン電子などが含まれる。


ashuir_bnr02

購読者様専用フォーム

ログインステータス

You are not logged in.

検索

メルマガのご案内

カテゴリー

ashuir_bnr02